ぼくらの本

LABOから「最新プロバイダ責任制限法判例集」が出版された。恥ずかしながら,僕も執筆者の1人に加えてもらっている。実のところ,この本に対する僕の貢献度は著しく低い。だから,執筆者一覧に自分の名前が記載されていることに恐縮している。

僕以外の執筆者はいずれも錚々たる顔ぶれである。ネット事件の訴訟代理は昔から寡占化が著しいのであるが,こと東京に関する限り,このメンツが主要なプレーヤーと言って良い(僕はその狭間にあって翻弄されるヘタリア的な役回りである)。だから,この本の「時代の最先端を走る弁護士による解説」という謳い文句は決して誇張ではない。

ネット事件を扱っていると,裁判官から「自分はネットに疎くて…」という趣旨の発言を聞かされることが多い。また,「それって弁護過誤では…?」というような相手方代理人の対応に接することもある。これらはいずれも実務に即した参考文献の不足に原因があったように思う。本書がそうした状況を改善する一助となってくれれば嬉しい。

田中一哉
東京弁護士会所属。早稲田大学商学部卒。筑波大学システム情報工学研究科修了(工学修士)。2007年8月 弁護士登録(登録番号35821)。主な仕事はネット上の有害情報の削除、投稿者に対する法的責任追及。最近の関心分野はプライバシー保護、特に犯罪歴の取り扱いについて。